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  • 空間時間デザイナー
引き出しと一緒に届いた想い

立川店に勤務していた頃、60代のご夫婦から一本のお電話をいただきました。
「家具を買いたいけれど、どう選べばいいかわからなくて…。そんな相談にも乗ってもらえますか?」
もちろんです、とお伝えし、「お部屋に合ったご提案ができるよう、ご自宅の床や家具の色味がわかるものがあればぜひお持ちください」とお話ししました。

 


そして、ご来店当日。
お客様が持って来られたのはご自宅のTVボードの“引き出しそのもの”でした。

「せっかく家具を買うなら、本当に満足できるものを選びたくて。」

その言葉と行動から、ご夫婦の本気の想いが伝わってきて、「この期待には必ず応えたい」と強く思いました。

 


ご成約までにご来店いただいたのは3回ほど。
私はいつも、自分の祖父母に家具をご提案するような気持ちで接客をしていました。
良いと思うものは自信を持っておすすめしながらも、ご夫婦の暮らしに合わないと感じたものは、「これはやめておきましょう」と正直にお伝えすることも。

 

家具をご納品した後も、お客様とのご縁は続きました。
奥様は、新しい家具を実際に使われている様子を写真で送ってくださり、その年には「立川店 吉津さんコーディネートのダイニングセットです!」と、私の名前まで添えて紹介してくださった年賀状のお写真も送ってくださいました。

 


家具は、ただお届けして終わるものではありません。
お客様に心から納得して選んでいただき、その後の暮らしを一緒に喜べる関係が続いていく。
そんなつながりを築けることが、この仕事ならではの大きな魅力だと感じています。

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